eSports Wiki
登録
Advertisement

『ストV』部門優勝候補。運営としても大会に参加する駒澤大学"駒格"が、大会にかける熱い思いとは!?

2016.08.23

Komakaku mainv

2016年8月29日、東京・渋谷の日本経済大学で「第4回日本eスポーツ学生選手権大会」格闘部門の決勝戦が開催される。

本大会は、一般社団法人 日本eスポーツ連盟-JeSPA-の後援を受け、日本eスポーツ学生連盟が主催するもの。中でも格闘部門は「格闘ゲーム大学対抗戦」として大学のサークル中心で運営されており、今年は神奈川大学、國學院大學、駒澤大学の3大学が運営を担当する。


このうち駒澤大学は、東京ゲームショウ2015にて開催されたTOPANGA主催『ウルトラストリートファイターIV』大学対抗戦で優勝を果たした強豪で、本大会でも『STREET FIGHTER V』(以下『ストV』)部門の優勝候補と目されている。

そんな彼らが今回は運営としても大会に参加するということで、今大会における注目度の高い大学のひとつとなっている。

そこで今回は、駒澤大学の格闘ゲームサークル“駒格”にインタビューを実施。ふだんのサークル活動の模様や、大会運営側とプレイヤー、それぞれの立場から見た大会への思いを語ってもらった。

Komakaku01
プレイヤーネーム:ぼくふぃ氏(写真左)
おもな活動タイトル:『P4U』、『GUILTY GEAR』シリーズ、『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』等
大会参加タイトル:『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-』

プレイヤーネーム:刑事N(けいじん)氏(写真右)
おもな活動タイトル:『STREET FIGHTER V』
大会参加タイトル:『STREET FIGHTER V』
 

駒澤大学の格闘ゲームサークル“駒格”とは?

Komakaku02

―― 格闘ゲームサークル“駒格”について教えて下さい。

刑事N 発足のきっかけは、昨年のTOPANGA主催『ウルトラストリートファイターIV』大学対抗戦です。チームを組んでいっしょに練習していくうちに、「これを期にサークルを作ろう」という話になりました。発足して1年に満たない、若いサークルです。

―― 格闘ゲームサークルということですが、活動するゲームに縛りはありますか?

刑事N そこは絞っていません。結果として2Dが多いですが、格闘ゲームであればなんでもプレイします。今は『ストV』が中心です。

―― 現在のサークル人数を教えてください。

ぼくふぃ いまは13人ですね。学部や学年もバラバラです。1年生から4年生まで、各学年揃っています。

刑事N 残念ながら全員男なんですが(笑)。

―― サークル内はどのような雰囲気でしょうか?

刑事N 発足当初は格闘ゲームを楽しむサークルとして、ゲームの腕前は関係なく募集していました。ただやりこんでいる人が多く集まったため、完全な初心者だとついていけないこともあります。理想としてはいろんな人が来てほしいです。

ぼくふぃ ちょっと顔出して楽しもうか、というぐらいの雰囲気にしたいですね。

未公認サークルゆえの苦労

Komakaku03

―― サークル内での、おふたりの立場を教えて下さい。

刑事N サークルの発足メンバーです。サークル内の役職はとくに決めていません。おもにプレイヤーとして外部の大会に出場し、”駒格”をアピールしています。

ぼくふぃ 僕も発足メンバーで、幹部の1人です。いまはTwitter等での外部との連絡、配信用の機材管理、メディア用の画像制作などを行っています。立場としては広報に近いですね。

―― サークルの広報活動はどのように行っていますか?

ぼくふぃ 未公認サークルのため、大学構内では勧誘ポスターなども貼ることができません。Twitter上での活動と、ときどきTwitch等の配信を通じた宣伝を行っています。大会に出てコメントで宣伝したり、といった形ですね。新入部員はネット経由で入ってきます。

―― サークルとして、普段はどのような活動をされていますか?

刑事N 駒澤大学の駅付近に会議室を借り、そこにPS4などの機材を持ち込んで対戦会をしています。

ぼくふぃ これはサークルが大学に公認されておらず、キャンパス内の部室や会議室などを借りることができないためです。いまは会議室を借りるのにもお金がかかるので、せめて学内の会議室が借りられれば楽になるんですが……。部室があったら入り浸ります(笑)。

―― 大会で優勝すれば、来年の新入生に対するいいアピールになりますね。

刑事N そうですね。『ストV』で参加する3人のうち、僕は卒業してしまうんですが、ほかの2人は来年も在学しています。

ぼくふぃ 『ストV』をやりこんでいて競技志向の強い人にはオススメのサークルです。もちろん、初心者も大歓迎です。

―― ”駒格”に興味を持った方へのメッセージをお願いします。

ぼくふぃ 僕たちがプレイしているタイトル以外でも、「これをやりたい」というゲームがあればぜひ持ってきてください。格闘ゲームであればみんな基本は押さえているので、プレイしたことのないタイトルでも盛り上がれると思います。今は人が少ないこともあり格ゲー色が強いサークルですが、ゆくゆくは人数を増やして、みんなでいろいろなゲームを遊べるといいですね。

刑事N 格ゲーに対するモチベーションや取り組みの姿勢は、ほかのどの大学よりも前のめりです。本気でやりたい人は、ぜひうちのサークルに来てください。

大会は交流の場としての側面も

―― eスポーツ学生選手権大会には過去にも参加されたそうですが、大会はどのような雰囲気でしたか?

ぼくふぃ 僕は前回大会が初参加で、『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』で本戦出場しました。あまりピリピリした雰囲気ではなかったですね。

刑事N 学生主体だけあって、かしこまった感じはありません。競技大会としてよりも、交流会的な意味合いのほうが強かったです。

ぼくふぃ 対戦会を開いているかたわらでトーナメントもやっています、という雰囲気でしたね。

―― 規模としてはどの程度の人数でしょうか?

刑事N 前回大会はオンライン予選で100人程度、本戦大会で60人程度でした。

ぼくふぃ 学生同士の交流を広げる意味で成り立っているところもあるので、出会いの場というか、ほかの大学のプレイヤーと話す場になっていますね。

学生プレイヤーのレベルの高さを世間に知らしめたい

―― 今回は大会の運営側になりますが、そこに至る心境の変化などはありましたか?

ぼくふぃ 個人的には、もともと裏方仕事に興味がありました。前回大会がちょうど冬休みで、大会運営に携わっていた神奈川大学の4年生が卒業するタイミングだったんです。それで人手が減って大会運営が難しくなるという話を飲み会で聞いて、神奈川大学に声をかけたら「じゃあいっしょにやろうか」となりまして。今回の大会は“駒格”が運営に関わっている形ですが、実際は僕1人が“駒格”の名前で手伝っているだけです(笑)。

―― 本大会の運営として、「こんなところを見てほしい」「こういう人に来てほしい」といったアピールがあればお願いします。

刑事N 今回は『ストV』初めての大学対抗戦となります。本作はアーケード版がないため、ゲームセンター単位での大会が開催されず、トップ層以外の活躍できる場が減っている感があります。この大会で「こんなプレイヤーもいるんだぞ」「学生にも強いやつがいるんだぞ」というのを、しっかりと見せていきたいですね。

ぼくふぃ 多くのプレイヤーが集まる交流の機会ですので、地方の方にも参加してほしいですね。大会が開催される8月末は、東京ではさまざまなイベントが開催されています。ほかのイベントのついでで構わないので、ぜひ遊びに来てください。試合観戦はもちろん、対戦会でいっしょに盛り上がるのもいいと思います。

―― 大会参加者以外も、対戦会には参加可能ですか?

ぼくふぃ そうなるように、十分な数の機材を用意する予定です。観戦者同士だけでなく、敗退した本戦参加者との対戦も盛り上がると思います。ただクライマックスが近づいてきたら、みんなで1つの画面を見ながら試合を応援したいですね。 Komakaku04

プレイヤーとしての目標は優勝

―― 大会に向けた練習などは行っていますか?

刑事N 『ストV』はすでに予選を突破しました。本戦に向けて今まで以上に対戦をこなしていきますが、今大会に向けた特別な対策というのはありません。常日頃からやりこんでいるからこそ、このままの調子でやっていけたらと思います。何もしていないわけじゃないし、舐めてかかるつもりもないです。

ぼくふぃ 僕は『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-』で参加しているのですが、まだ予選を抜けていないので、次の予選2日目に向けて練習中です。『GUILTY GEAR』シリーズは相手キャラの動きを目に馴染ませないと何をしているのか把握できないため、そのキャラとの対戦経験に重点を置いています。

―― 本大会へのプレイヤーとしての意気込みをお願いします。

ぼくふぃ 僕はまず本戦に出場するのが目標です。本戦にさえ出場すれば、コメントでいくらでも“駒格”の宣伝ができるので(笑)。

刑事N 個人的な目標としては、優勝ですね。自信はあります。うちの大学はスーパー強いです!

編集後記

大会の運営について、学生間での交流を大切にしつつ、対外的には学生プレイヤーのレベルの高さを伝えていきたいと抱負を語る”駒格”。その言葉の裏には、実際に学生格闘ゲームシーンの盛り上がりを知るからこその、強く確かな自信が感じられた。

決勝大会ではシーンの中心で流れを作り出す存在として、熱い激闘を見せてくれることを期待したい。 Komakaku05

eSports Wikiaに戻る

関連記事

Kanagawa01

プレイヤーインタビュー : 神奈川大学 格闘ゲームサークル“KFGC”

学生のための“eスポーツ学生選手権大会”。大会運営を務める神奈川大学の学生にインタビュー!

Advertisement